医療法人社団悠健ドクターアンディーズクリニック

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幹細胞培養上清と
エクソソーム治療

エクソソームとは?

エクソソームは、体内のほぼすべての細胞タイプから放出されている、生体分子の集まりです。
かつては細胞の一種の廃棄物処理システムであると考えられていましたが、今ではエクソソームがはるかに重要であることが知られています。

エクソソームは、細胞間コミュニケーションの重要なメディエーター(仲介者)であり、細胞がつくられる際の脂質、タンパク質、および核酸などを輸送する役割があります。たとえば、幹細胞などの再生細胞によって放出されるエクソソームは、治癒と修復の強力な推進力を発揮します。エクソソームの中身は、脂質、遺伝情報、酵素、成長因子、受容体、サイトカインなどのタンパク質を含んでいます。エクソソームは体内を自由に移動することができます。エクソソームは放出後に急速に分解し、近くの細胞の受容体を活性化できる成長因子やその他の物質を放出します。これは、幹細胞培養上清液が体内に入るとエクソソームの効果も期待できます。

ほとんどのエクソソームは長期間持続し、特に薬を飲んでも届かない血液脳関門などの境界を越えることができるので、幹細胞培養上清液がエクソソームと一緒に脳まで届く事を裏付けています。2019年に発表された研究では、心臓発作後、心筋幹細胞によって分泌されたエクソソームは、心臓保護効果を提供し、再生信号を活性化し、心臓の修復を増強したとあります。

エクソソームは、生命の最初の段階の発生においても重要な役割を果たしていることも判明しました。
最近の研究では、妊娠中の母親の細胞と胎児の細胞との間のコミュニケーションにエクソソームが重要な役割を果たしていることが明らかになっています。また、違う研究ではエクソソソームは、神経細胞の組織化や発達中の脳における神経回路(ニューロン)の構築を指示する上で重要な役割を果たしているとの報告もあります。

エクソソーム機能についての他の研究でも健康の維持、老化の過程、および病気において極めて重要な役割を果たしていることがわかっています。2017年、米国メリーランド州の国立老化研究所(NIA)の報告によると、30歳から64歳までの75人の健康な個人を研究し、研究者は5年間隔で採取した2つの血液サンプルにおける各個人のエクソソームレベルを比較しており、年齢とともにし、循環しているエクソソームの種類、および他の細胞への影響も、加齢とともに低下することを発見しました。
過去10年以上の間、幹細胞の治療の可能性について多くの研究がありますが、細胞自体ではなく、幹細胞が放出するエクソソームが健康上の利益の本当の源であることが今や明らかになりました。

幹細胞培養上清が体内に入るとエクソソームの効果も期待できます

幹細胞を培養した培養液の上澄みは培養上清といわれ、何百種類もの成長因子が含まれています。

幹細胞を培養するときに、幹細胞は500種類以上のタンパク質を含む成分を分泌します。分泌液の中にはサイトカインと呼ばれる細胞活性のカギとなる情報伝達物質が豊富に含まれていて、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たします。老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、美容に対するさまざまな効果が期待される治療法です。

脂肪由来間葉系上清液に含まれる成長因子とその期待できる効果をご紹介します

 

 

幹細胞培養上清液に含まれる主な成長因子


①   皮細胞成長因子(EGF)

新しい皮膚細胞創生によるシワの予防と解消に寄与します。また健康な肌色にし、肌を滑らかにして若々しくします。新しい皮膚細胞を再生する事で傷口の回復を早めます。

②   トランスフォーミング成長因子(TGF-α)
コラーゲンとエラスチンの構造を強化することで肌の力性を増します。肌の成長を促進し、傷の治癒を促進します。新しい細胞を生産する事でシワを防止し、改善に寄与します。

③   トランスフォーミング成長因子(TGF-β)
細胞の分化・誘発などの老化を防ぎ、肌のテクスチャーを改善(コラーゲン・エラスチンに関与)します。また、若々しい肌を保ったり、傷跡を残さずに修復したりする因子です。

④   小板由来成長因子(PDGF)
損傷を受けた皮膚細胞の再生を促進します。コラーゲン合成を促進し、シワを改善。育毛も促進します。

⑤   血管皮細胞増殖因子(VEGF)
VEGFが毛根へ栄養を運ぶ事で発毛を促進します。新しい細胞を生産する事でシワを防止・改善します。肌にエネルギーを与え、肌つやを改善します。

⑥   インスリン様成長因子(IGF-1)

新しい皮膚細胞創生によるシワの予防と解消に寄与します。コラーゲンとエラスチンやヒアルロン酸を増やします。皮膚感触を良くし、顔や体の無駄な脂肪を燃焼させ、毛根を刺激し髪の毛を強くします。
培養上清は、組織の受入から細胞培養、培養上清の品質管理に至る一連の工程において、厳格な管理のもと実施しています。

高度な品質を担保する為に、厳しい品質管理体制を導入した運用管理体制を構築しています。感染症及びウィルス試験の実施。生物由来原料基準に適合した原料(培地など)を用いて調製。再生医療等製品に向けた技術開発から生まれた技術です。

医療法人社団悠健トドクターアンディーズクリニックは、これらの安全な培養上清を利用した治療法をご提供します。

幹細胞培養上清液治療は
下記の効果が期待できます

<障害部位の治癒促進、疼痛軽減効果>
抗炎症に作用するため

<新型コロナウイルス(COVID-19)で認知度が高まった間質性肺炎>
ウイルスが感染して起こる肺炎は、間質性肺炎である事が多く、インフルエンザウイルス感染による肺炎などに特徴的です。
肺の間質組織が線維化する疾患の総称とされ、間質性肺炎が進行して肺の線維化が進むと肺線維症となり、線維化した肺胞はガス交換ができないために、呼吸がスムーズにできずに呼吸不全を起こします。

<動脈硬化性病変の改善・進行予防、EDの改善の効果>
血管再生・血管新生に作用するため

<肝障害、間質性肺炎に効果>
組織修復に作用するため

<自己再生能力の誘導効果>
幹細胞分化促進に作用するため

<シワやたるみの改善と増毛・育毛作用の効果>
各種成長因子による美容作用のため

<がん細胞の増殖・転移抑制>
エクソソームに作用するため

<疲労回復、生活習慣病予防の効果>
活性酸素除去に作用するため

<アレルギー疾患、自己免疫疾患改善の効果>
免疫調節に作用するため

<脳梗塞、脊髄損傷に効果>
神経細胞修復・再生のため

<糖尿病の進展予防>


脂肪由来間葉系幹細胞培養上清治療についての可能性

培養上清とは、人の体内に存在する幹細胞を培養する際に得られるその上澄み溶液になります。投与に用いる培養上清は、フィルタリングにより滅菌処理を施したものです。培養上清液には、幹細胞から分泌された様々なサイトカインが豊富に含まれています。

サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを持ち、
体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たしています。サイトカインを豊富に含む培養上清液は、老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、さまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。培養液は、感染症のリスクを低減しています。

皮膚損傷治療

特に効果を得たい部位に培養上清液を注射で注入します。注入した部位では細胞分裂が活発になり組織の再生が行われることが期待されます。美容目的としては肌が若返り、ヒアルロン酸などの効果を高めることが期待され、頭皮の皮下への注入により、発毛や育毛の効果や植毛の生着率を高めることが期待されます。

関節内・損傷部位の疼痛緩和

特に効果を得たい部位に培養上清液を注射で注入します。注入した部位では細胞分裂が活発になり組織の再生が行われることが期待されます。関節内への注入は、関節炎などの炎症を抑え骨膜などを再生する効果が期待されます。その他部位により様々な効果が期待できます。

動脈硬化症の進展予防・
慢性疼痛緩和・糖尿病の進展予防

点滴などの溶液に培養上清液を入れて、ゆっくりと静脈内に投与します。培養上清液には多種多様のサイトカインが豊富に含まれていることから、体内の損傷している部位の細胞が活性化し、様々な組織機能を老化現象から強く引き戻すことが期待されます。

上清に含まれるインスリンの影響で低血糖症状を起こす可能性がありますので、投与前後に血糖値を上げるため糖分の摂取をして頂く場合があり、また投与中は簡易血糖測定器にて血糖の状態を確認させていただきます。

幹細胞培養上清液の種類

1.医療等安全性確保法においては、第2種の「自家」と第1種の「他家」幹細胞はあります。患者様ご自身の細胞である「自家幹細胞」と、他人の細胞である「他家幹細胞」の2種類です。現在、日本においては、適合性(免疫拒絶反応)等の懸念から、他家幹細胞を投与する幹細胞治療は認められておらず、患者様ご自身の細胞を採取の上で培養し、体内に戻す治療のみ許可されています。いっぽう、幹細胞培養上清液については、細胞そのものが一切含有されていないため、適合性(免疫拒絶反応)等の懸念がなく、副作用も殆ど報告されていないことから、他家幹細胞の培養時に抽出される上清液のうち、サイトカイン含有量などの面で一定水準の基準を満たす製剤が供給されており、患者様ご自身の細胞を摂取することなく手軽に治療を受けることが可能です

2.幹細胞の「由来」幹細胞培養上清液は、「体内のどこから摂取された細胞を培養した幹細胞を使用しているのか」、すなわち「由来」によって、「歯髄由来」「脂肪由来」「臍帯由来」「臍帯血由来」「骨髄由来」などに分類されますが、現在、我が国で流通しているのは「歯髄由来」「脂肪由来」「臍帯由来」が大半です。

ヒト脂肪由来幹細胞培養上清液

脂肪由来幹細胞とは、文字通り、脂肪に含有されている幹細胞のことで、年齢面で採取に際して制約の多い歯髄由来幹細胞や、採取時に激痛を伴い対象疾患が限られる骨髄由来幹細胞と比べ、採取が容易で細胞数が多いという利点があります。

培養上清とは、人の体内に存在する幹細胞を培養する際に得られるその上澄み溶液になります。投与に用いる培養上清は、フィルタリングにより滅菌処理を施したものです。培養上清液には、幹細胞から分泌された様々なサイトカインが豊富に含まれています。
サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを持ち、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たしています。サイトカインを豊富に含む培養上清液は、老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、さまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。培養液は、感染症のリスクを低減しています。

脂肪由来間葉系幹細胞培養上清治療


<対象治療者>


1)本人の同意能力があり、本人により同意が得られる方

2)年齢の制限はありませんが、本人が未成年の場合は代諾者による同意を得られる方

3)問診、検査等により、担当医師が適格性を認めた方(生命にかかわるような明らかな重篤な疾患は原則対象となりません)

その他、選定基準、除外基準がありますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください。

<治療時間>

静脈内への全身投与(点滴)の場合:40分~60分

局所注射の場合:20分〜30分

<費用>

静脈内への全身投与(点滴)の場合:10万円~消費税別途)~局所注射の場合:6万円(消費税別途)〜/1箇所当り

<治療等のリスク・副反応>

難聴、めまい、耳鳴り、腎障害 、低血糖、感染症、その他(アナフィラキシー反応〈冷汗、吐気、 嘔吐、腹痛、呼吸困難、血圧低下〉、穿刺部の痛み、内出血、神経障害)

治療までの流れ

①事前説明および同意

培養上清治療を行うにあたって、治療の目的、安全性やリスク、そして効果について綿密に医師よりご説明します。
患者様と医師、両者の合意があって初めて培養上清治療は行われます。

②培養上清治療の実施

治療目的に応じて培養上清治療を行います。局所注射、静脈点滴注射、塗布などがあります。

③経過観察/次回ご来院

幹細胞再生治療と異なり、ご自身から細胞を採取する必要がないため、事前の準備なく治療を受けて頂けます。
また、点滴療法・局所投与ともに治療は短時間で終了し、終了後すぐに帰宅することが可能です。

 

よくある質問

培養上清液はどのように投与しますか?
治療の目的に合わせ投与方法が異なります。点滴で静脈へ投与、皮下や筋肉、関節などへの局所投与、塗布など、医師が一番効果的な投与方法を提案させていただきます。
培養上清液とはなんですか?
培養上清とは人の体内に存在する幹細胞を培養液の中で培養した際に得られる、その上澄み溶液です。

投与に用いる培養上清は、フィルタリングにより滅菌処理を施したものです。 培養上清液には、幹細胞から分泌された様々なサイトカインが豊富に含まれています。

サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを持ち、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を

果たしています。サイトカインを豊富に含む培養上清液は、老化などにより衰えた細胞の回復を後押しするため、さまざまな健康と美容に対する効果が期待できます。
iPS細胞やES細胞とは何が違うんですか?
iPS細胞やES細胞は万能細胞で、いろいろな細胞に分化できる多能性幹細胞です。いずれの細胞も、目的の細胞に分化させて用いますが、未分化な細胞が残っている場合は
奇形腫という腫瘍を形成することがあります。また、iPS細胞は、細胞に遺伝子導入するなどして人工的に作られた多能性の幹細胞のことです。遺伝子の導入部分によっては
やはり腫瘍形成のリスクがあります。また、作製の効率も安定していないことが知られており、一般的な利用にはなおハードルがあると考えられます。

ES細胞は、iPS細胞より研究の歴史が長く、安定した利用が考えられますが、人の受精卵(胚)を使用し作りだす多能性幹細胞のため倫理上の問題があります。

一方、脂肪由来の間葉系幹細胞は体性幹細胞に分類され、特定の系列の細胞にしか分化できないかわりに、iPS細胞などに比べ腫瘍となるリスクが低いと言われています。

組織の再生や修復など様々な機能を果たしています。また、当院をはじめ、特定の医療機関により一般に治療が普及されつつある治療方法です。
副作用はありますか?
どのお薬でも副作用の可能性があるように、培養上清液の投与でも副作用の可能性は否定できません。具体的には低血糖の可能性が高いため投与前に血糖測定を行い、
血糖値が低い患者様には飲み物やお菓子などを召し上がっていただき、あらかじめ血糖値を上げていただきます。投与直後も血糖値を測定し、安全を確認しながら培養上清液の投与を行っております。詳細はインフォームド・コンセントの際しっかりとご説明させていただきます。
予約方法を教えてください
ご予約はお電話にて受け付けております。診察時間内にクリニックまでご連絡ください。

診療時間:月曜~土曜日 10時~19時 休診日:日曜日
インフォームド ・コンセントとは何ですか?
インフォームド ・コンセント(informed consent)とは、「説明を受け納得したうえでの同意」 という意味です。医師が治療の内容、リスク・ベネフィット(可能性のあるリスクと利益)、費用について十分な説明をし、患者様が内容をよく理解し、納得した上で文書にて同意していただき治療を受けるということです。当院ではこの説明にじっくり時間をかけ患者様の疑問や不安にお答えできるよう努めております。
薬を飲んでいても、治療(培養上清治療)は受けられますか?
多くの場合併用可能です。治療中の疾患により異なるため、都度お気軽にご相談下さい。

 

クリニックの紹介

医療法人悠健ドクターアンディーズクリニックは、がん治療の専門クリニックです。
平成元年開設以来、33年間、東京六本木にて、地域・国際医療を貢献して参りました。

ドクターアンディーズクリニックは、がんのエッセンシャル統合医療を提唱しています。
リキッドバイオプシーという血液中を循環しているがん細胞(CTC)を検査出来るクリニックです。PET、CT、MRIなどでは、3㎜以上の大きさになるまで発見できませんが、リキッドバイオプシーは直径1mm以下でも発見が可能です。


一方、Dr. Andy’s Iodine LF ヨウ素(院内調剤)治療は、がんと再発・転移の原因となる抗がん剤や放射線への抵抗性を有しているがん幹細胞に効くことで注目されています。治療効果・がん細胞の動態等をリキッドバイオプシーでリアルタイムに測定できるクリニックです。
ヨウ素療法と共に、がん免疫細胞療法、がん遺伝子療法、大量自家血オゾン療法、高濃度ビタミンC療法、キレーション療法、腸内フローラ療法、ヨモギと笹療法、がん患者食事療法等の集学的な療法を用いて、がんの住みにくい環境を創ります。がん幹細胞を標的とした治療法を確立することで再発、転移のリスクの少ないがん治療へとつながることが期待される。

また、厚生労働省が認定した特定認定再生医療等委員会によって、安全性、有効性等について審査を受け、再生医療法第二種「脂肪由来間葉系幹細胞治療」、再生医療法第三種「がん免疫細胞療法:NK細胞療法, αβT細胞療法、γδT細胞療法、樹状細胞(DC)ワクチン療法、NKT細胞標的療法」の再生医療等提供計画を提出、受理され、登録した公的医療機関でもあります。

Dr.アンディーのProfile

  •  
    1981年 国立岐阜大学医学部 卒業
    国際ロータリー米山記念財団奨学生
    1986年 国立岐阜大学大学院 整形外科学修了
    (がん治療と免疫研究で医学博士取得)
    日本政府文部科学省外国人国費研究奨学生
    1986年 名古屋大学形成外科勤務後、欧米の有名な薬学科学者、がん治療専門医、 アンチエイジング専門医、美容外科、美容皮膚医のもとで研修、研究を進める
    1989年 ドクターアンディーズクリニック開設
    1999年 カナダ(トロント)に北米研究所設立
    (ナノテクノロジーレベルの「経皮吸収ドラッグデリバリーシステム」の研究)
    2018年 医療法人社団悠健 設立
 
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